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災害時に必要な水の確保方法とは

 
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地域や季節を問わず、地震や豪雨によって災害の発生が増えているように感じます。

 

災害が発生すると、ライフラインが停止し会社や家庭にも影響が出てきます。すぐにライフラインが復旧すれば良いのですが、最近の傾向を考えてみると早くて2~3日、長い場合なら1週間は復旧しないということもあります。

 

もしこういった状況に、あなたの会社や工場、お勤めされている社員さんのご家庭が巻き込まれたとすると、、、。

 

そこで今回は、災害時に停止するライフラインの中で、もっとも重要となる「水」についてお話していきたいと思います。

 

1: 災害時に必要なのは水の確保

日本は昔から

 

  • 地震
  • 台風
  • 洪水
  • 土砂
  • 火山

 

このような自然災害と戦い、または共存してきた歴史があります。

 

日本は諸外国と比較しても「自然災害」が起こりやすいため、多くの人が普段から心づもりや対策をしている方だと思います。

 

しかし、最近の自然災害を思い起こしていただくとわかるとおり、被害の規模が大きくなっているように思います。

 

ライフラインが停止し、何日も電気がないまま生活をすることもあります。

ガスが停止し、暖かいお湯が使えないまま、寒い季節を数日過ごさなくてはいけない状況になっていることもあります。

 

そして、人が生きていくために最も大切で重要な「水」が停止し、脱水症状を起こしてしまうこともあります。

 

また、水の停止は家庭だけの問題ではありません。

食品から鉄鋼まで「製造」という仕事をされている工場では、必ず「水」が必要になっているはず。

しかし、水が止まってしまうと操業はできなくなってしまうでしょう。

 

さらに病院など入院施設や手術を行うようなところの場合、水が止まると人命に関わる可能性も出てきます。

 

このように考えると、災害によるライフラインの停止で、何としてでも速やかに対処したいことは「水の確保」ということになります。

 

2: 災害時を考えた水の確保方法

災害が発生した場合の対応策や復旧策をまとめたもの

 

BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)

 

が内閣府や日本商工会議所などから発信されています。

 

おそらくこのページをご覧のあなたもBCPの内容を見られたことがあると思います。

 

BCPにも書かれていますが、地震や台風などによって災害が発生した場合、被災地で困るのが「水の確保」です。

 

普段は気にせずに使っていることが多いですが、水がないと

 

  • 飲む
  • 食べる

 

という人が健康に暮らすために必要な、最低限度のことができなくなります。また、

 

  • 洗う
  • 流す

 

という衛生面に重要なことも難しくなります。

 

そしてこういったことは、あなたの会社や工場でも同じように起こります。

 

そこで災害が発生し、水の確保が難しくなる前に私たちが考えておくべきことは「災害時の水対策」。

(1)節水

BCPを考えるにあたり、

 

  • 水が完全に停止した場合
  • 勢いは弱いが水が出てくる場合

 

この2つの状況に合わせた計画と業務フローを考えておく必要があります。

 

出てくる水の量によって、どの業務がボトルネックになり生産ラインが停止するのか。また、水の量が少ないことで衛生面や品質にどれくらい影響が出るのかもあらかじめ予想しておくことが重要です。

 

業務の中でも、今すぐ動かさなくても良い「優先順位の低い」業務があるのなら、その業務は停止し「水の使用量」を節水することも大切です。

 

場合によっては

 

  • ラインの停止
  • 稼働時間の明確化

 

ということを盛り込みつつ、どうすれば節水しながら連続稼働できるのかを計画しておきましょう。

(2)貯水

水が使えなくなることが想定できるのであれば、前もって貯水することで対策を練ることができます。

 

この対策の場合に気をつけておきたいことは、

 

  • 貯水槽がどれくらいの災害なら耐えられるのか
  • 貯水槽のメンテナンス周期
  • どれくらいの量の貯水が必要なのか

 

いくら貯水槽を用意していても、災害で使えなくなってしまっては意味がありません。また、ライフラインの復旧見込み時間よりも、少ない時間しか連続稼働できない水量しか貯水していないのなら、結局は業務停止せざるを得ないでしょう。

 

貯水は対策として良い選択ですが、貯水槽の耐久性と使用する予定の貯水量をきちんと計算しておくことが大切です。

(3)地下水

貯水に近い対策として地下水の利用があります。

 

地下水は井戸を掘削して、そこから水を給水するのですが、井戸は地震に強いという特長から断水の可能性を低くしてくれます。

 

工業用水のラインが停止したとしても、自社にある井戸水活用システムが稼働できれば、業務を止める必要もなくなるでしょう。

 

地下水の水源調査や地質調査などは必要ですが、井戸水を活用した水対策を行うことで、通常時でも工業用水の使用量を減らし、足りない量を井戸水でまかなうことで水道代の軽減を目指すこともできるでしょう。

 

3: 災害時は工場だけではなく地域貢献にも活用できる!

そして、あなたの会社や工場で「災害時の水対策」を行うことで、近くにお住まいの方々へ地域貢献することもできます。

 

災害時の水不足を、例えば先ほど紹介しました「井戸水活用システム」があれば地域の方へ「水」を提供することも可能です。

 

仮に飲み水として使えない場合でも、トイレを流す水として使えれば、地域の衛生状態を健全なまま維持することに役立つでしょう。

 

災害が起こると、ドロや土などがあちこちに溢れますから、不衛生な状態を水で洗い流すことで、病気の発生や予防に貢献することもできるのです。

 

4: 災害時を考えた井戸水活用システムこそ重要

節水や貯水は災害時の水対策として有効です。

 

しかし、この2つはライフラインの停止が長引けば、そのうち底をついてしまいます。

 

しかし「井戸水活用システム」なら、地下水を汲み上げて使っていますから、

 

  • 地下水が枯れる
  • 地下水脈の流れが変わる
  • 井戸が崩壊する

 

というようなことが起こらないかぎり、継続的に水を供給することができるのです。

おそらくこういった利点により、厚生労働省が報告している

 

「災害拠点病院等に関する給水設備の緊急点検の結果」

 

でも、地下水(井戸水)の利用を勧めているだと思います。

 

5: まとめ

災害時には水の確保が必要です。

 

しかし、わかっていても何も対策していない会社や工場、病院が多いのも事実です。

 

災害は、いつ起こるのか誰にもわかりません。また、どこで起こるのかもわかりません。

 

「自分の会社や工場、病院は大丈夫だろう」

 

ではなく、BCPをつくり、水の確保を現実的な問題として考えていただきたいと思います。

 

もし、どういった水の確保や対策が必要なのかわからない。という場合は、井戸水活用システムを得意とする「水都環境サービス」までご相談ください。

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