停電で困るのは自宅と病院!発電機や蓄電池おすすめの選び方
普段は意識することなく使っている電気。
スマートフォンの電池がなくなったら、コンセントから充電。
夜になり暗くなるとスイッチを押すだけで電灯がついて明るくなる。
暇だなと感じたらテレビのスイッチを押すだけで番組が流れてくる。
このように意識することなく使えている電気ですが、ひとたび災害が起こると……。
大変深刻な問題が次々と起こってしまう可能性があります。
そこで今回は、停電で困る自宅や病院が対処として使える発電機や蓄電池について紹介していきます。
1: 災害で困るのが、停電がつづくこと
災害が発生すると、電気やガスなど生活や事業活動の根幹を担っているインフラがストップしてしまうことがあります。
インフラが停止すると、自宅での生活は大変不便な状況になります。また、病院では人命に関わる状況になることも考えられます。
このようにインフラが停止した場合でも、災害の規模が比較的小さく被害も少ない場合なら、復旧までの時間も短くてすみますから節約するなどして復旧まで持ちこたえることもできるでしょう。
しかし、最近の日本で発生する災害を振り返ってみるとわかりますが、かなり大規模な被害が発生することが増えています。そして大規模な被害が発生すると、インフラの完全復旧までに最短でも2週間は必要になっているのが現状ではないでしょうか。
自宅での暮らしに電気が3日ないだけでも、かなり不便であることは想像できますが、それが1週間、2週間と続くとなると安否確認の連絡手段さえなくなってしまう可能性もあるのです。
また、病院の場合であれば、検査に必要な機器が使えないこともありますし、カルテや処方箋はコンピューターで管理されていますので、患者さんに必要な情報を見ることさえできないかもしれません。
さらに、こういった混乱している状況であれば、緊急の患者さんを受け入れる余裕もなくなり、地域医療への貢献が難しくなる可能性も出てきます。
特に個人医院の場合は停電への備えが脆弱であれば、いくら先生が診療して地域住民への貢献をしようとしても、なにもできないままということも考えられるのです。
このように災害によって停電が続くことは大変困った状態になりますし、長引けば長引くほど健康で健全な生活を続けることも難しくなってくるでしょう。
2: 自家発電や蓄電池を準備しておくメリットとは
このような状況は、誰の元にも起こる可能性があります。これはここ5年の災害を思い返していただければわかると思います。
では、私たちは災害に対してどのような対処方法をしておけば、少しは安心して暮らしを続けられるのでしょうか。また病院であれば安心して地域医療へ貢献しつづけることができるのでしょうか。
まず、もっとも簡単にできることは、自家発電の準備をしておくことです。
(1)太陽光発電
自家発電で最初に思いつかれるのが、郊外で見かけることが増えた太陽光を使った発電システムです。
空き地や屋上、一般住宅なら屋根の上に設置することで、太陽光を使って電気を発生させることができます。
太陽は災害時にも出ていますので、インフラが停止していても発電した電気を使うことができます。
(2)燃料電池
エネファームと呼ばれているものです。
災害時でも自立運転を利用することで発電を続けることができます。
家庭であれば、照明やテレビの電力としても使えますので、連絡手段でもあるスマートフォンの充電などで対応可能です。
(3)エンジン式発電機
ガソリンを使ってエンジンを回して発電する、もっとも一般的な自家発電機です。
このタイプの発電機はリーズナブルであり、扱いやすいのがメリットですが、密集している自宅や医療施設では次のポイントがデメリットになる可能性が高いです。
- 騒音(エンジンが回っているのでうるさい)
- 室内では使えない(排気が必要)
- 重い(軽いものもあるが女性一人では運べない)
自衛隊などが被災地での一時的な支援で使うのなら問題ありませんが、復旧まで継続して使うとなると、かなりのストレスがつきまといます。
また、騒音の問題で、近隣の方からクレームが入ることもありますので、考慮しておく必要があります。
(4)電気自動車
継続的に使えるものではありませんが、ここ一番に使えるのが電気自動車の電池です。
暖をとる、料理をつくる、くらいには適していますので、いざというときの備えとして覚えておかれるといいでしょう。
(5)水発電
「水」を使った発電機があることをご存じでしょうか。
この発電機は「ガソリン」の代わりに「水(水がなければ尿でもOK)」を燃料として自家発電することができます。
水発電の良いところは、ガソリンエンジンのように排気が必要ありませんので室内でも使えることです。
また、エンジンが回っていませんので音も大変静かですから、自宅だけではなく病院でも安心して活用いただけます。
また、これは知っておいていただきたいことですが、災害時にガソリンは入手するのは難しくなることが多いです。ガソリンスタンドも一緒に被災していますので、簡単には手に入らない可能性があります。
しかし水発電の場合は「水」が燃料なので、井戸水利用などをされていれば簡単に発電することができます。
自宅でも、チョロチョロと水が出るのであれば、それを集めて発電のための燃料にすることも可能です。
さらに、どうしても水が確保できない場合は、「尿」を使うことで発電することもできますから、災害時にも大変心強い発電機となるでしょう。
水発電についてもっと詳しい情報を知りたい方は「こちら」で紹介しておりますので、ぜひご検討ください。
3: 発電機や蓄電池の正しい選び方
発電機や蓄電池の選び方は、シーンから選ぶのがおすすめです。
そのためには、どのようなシーンで、どの機器に電気が必要なのかを決めることが大切です。
そして機器が決まると、それぞれの機器に必要な消費電力を合計し、発電できる機器、蓄電池で利用できる機器を選びます。
消費電力を無視して「安いから」という理由だけで選んでしまうと、いざというときに使えないかもしれません。
電力が足りないと、機器を満足に動かすことができませんので、いくら自家発電機や蓄電池をもっていても、あなたの助けにはなりません。
(1)停電時に必要な機器を決める
(2)決まった機器の消費電力を計算する
(3)1日に必要な電力を確認する
(4)消費する電力に見合う発電機や蓄電池を選ぶ
このような順序で正しく選ぶようにしてください。
4: まとめ
災害時に停電すると自宅や病院は大変困ります。そういった場合にも慌てず行動するためには、自家発電や蓄電池の存在を理解し、正しく選んで万が一のために準備しておくことが大切です。
今は自家発電の方法にも選択肢があります。蓄電池には様々な大きさがあります。
あなたが災害にあったとき、「絶対に困らないようにしておきたい」ことに合わせた方法を選んでおきましょう。