製造業のコストダウンで失敗しないポイントとは?

製造業の方の多くは「もうこれ以上コストダウンはできない」と感じておられると思います。
しかし現実に目を向けると、さらなるコストダウンを要求されることもあります。そこで製造業の方がコストダウンを考えたとき、一番に思いつくのが製造原価を何とかすること。
すなわち製造原価を構成する
- 材料費
- 労務費
- 経費
を何とかしようとするはずです。
そこで今回は、製造業の方がコストダウンで失敗しないポイントについてお話していきたいと思います。
1: 製造業のコストダウンを失敗しないポイント
コストダウンは企業の運営には欠かせません。無駄な材料費や労務費、経費は使わないことが大切です。
しかしここで失敗するところもあります。おそらくその理由は「無駄な」という言葉が何を指しているのか明確ではないからだと感じます。
というのも、製造業におけるコストダウンを考えると、自分たちが携わっている部分だけのコストダウンを考えてしまい、本来なら製造業の現場にとって重要視するべき部分をコストダウンしてしまっていた、ということがあるからです。
本来、製造業におけるコストダウンを考える場合は、製造業を営む会社全体を最適化しコストダウンを考えないと意味がありません。
もし、間違ったコストダウンを行うと、一時的には製造原価は下がりますので利益が上昇し、コストダウンが成功したように感じます。しかし中期的な視点で観測すると、製造原価を下げたことで
- 品質が低下した
- コンスタントに製造できない
- 人手不足で回らない
というように、企業の屋台骨を揺るがす事態になってしまうこともありえます。
ですから、製造業の方がコストダウンを考えるときは、自分たちが携わっている部分だけでのコストダウンを考えるのではなく、会社全体におけるコストダウン(無駄な部分)を見つけ最適化する思考を持つことが望まれます。
2: 製造業のコストダウンを考える流れとは
次にお話する流れが、製造業のコストダウンに良い影響を与えてくれるでしょう。
(1)コストダウンの目的を明確に
コストダウンに取り組もうと感じたとき、いきなり動き出す人がいらっしゃいます。
例えば「リストラすればコストダウンできる!」。だからすぐに実施しょう。
こういう考えと行動です。
確かにコストダウンの方法としては、リストラしかないのかもしれませんが、実際にリストラを行う前にコストダウンがもたらすメリットや目的を従業員へ周知しなくてはいけません。
そうでないと、いきなりリストラが行われ、残った従業員はどう感じたまま仕事をしているのかということです。
- 次は自分かも
- 活気がなくなった
- そのうち潰れるかも
こういった気持ちで仕事を続けている従業員へ、リストラする前以上の仕事を期待することはできません。
反対にリストラを行う前に
- コストダウンの取り組みは成果につながる
- コストダウンで必要な経費だけを使うと利益が伸びる
- 利益が伸びることで従業員へも還元される
- 社員一丸となってがんばりたい
- やる気のある社員だけで活気のある会社へ生まれ変わる
このようなメリットや目的を伝えることで、社員一同がコストダウンの意味を理解し、一緒に動くために必要な心の準備ができるのです。
(2)コストの把握は数字で行う
コストダウンを考えたとき、「たぶんあの部署で」とか「たぶんあの作業で」とか、明確な数字を把握しないままコストダウンを行ってしまう会社もあります。
しかし、これでは実のところ製造業の要になっているはずの部分を弱めてしまっている可能性もあります。
コストダウンを考えるときには、必ず明確な数字を用意した上で検討することが重要です。
- 材料費
- 労務費
- 経費
どこがボトルネックになっているのか。
また、経費の中でも
- 水道代
- 電気代
- ガス代
などエネルギー関係の、どの部分がコストダウンできそうなのかをきちんと数字で調査することが大切です。
自社のコストを正確に数字という誰が見ても理解しやすい指標を使って把握しておきましょう。
(3)コストを分析
コストダウンするためには、製品コストの構成を分析することも大切です。
例えば、製品一つを作るために必要な経費が1000円だったとします。
■A商品のコスト構成
材料費:700円 労務費:230円 経費:70円
■B商品のコスト構成
材料費:200円 労務費:710円 経費:90円
どちらの商品をコストダウンのターゲットとするかで、ダウンする部分が変わってきます。
勘で「あの部署だろう」というのは、コストダウンではありません。きちんと生きた数字を使って分析してこそ、会社にとってプラスになるコストダウンが可能になるのです。
3: 製造業で考えるコストダウンの優先順位
コストダウンには優先順位があります。
(1)コストダウンの優先順位が低いもの
- 仕入材料のコストダウン
- 人件費のコストダウン
- 研究開発費のコストダウン
- 税金のコストダウン
どれもコストダウンしたいなと感じていても、すべてをこちらでコントロールできないことばかりなので簡単ではありません。
また、どれも長い目で企業活動を見ると、簡単に手放せないことばかりです。
(2)コストダウンの優先順位が高いもの
- 電気代
- 消耗品
- 通信費
- 水道代
使い方や最適なシステム、仕組みを導入することでコストダウンしやすくなります。
特にエネルギー関係は昨今、様々な手法やシステムが登場していますので、製造部門での使用量によっては省エネしながらコストダウンすることも可能です。
例えば、水都環境サービスがおすすめしている「井戸水活用システム」なら、毎月の水道代が50万円を超えている
- プール
- 養殖場
- 化学工場
- 病院
というような業種で水道代削減の効果が期待できます。水道代は簡単に削減することは難しいですが、このシステムなら初期費用無料で水道代のコストダウンを実現できます。
4: まとめ
製造業のコストダウンで失敗しないポイントや、コストダウンをスムーズに進める流れについてお話していきました。
製造業におけるコストダウンに「これで完璧」というタイミングはありません。新しい仕組みや時代に合わせた対応によって、常に変化し続ける必要があります。
そのためには、ご担当者様の日頃の努力と先見の明なくして企業活動を健全な状態で進化させることはできません。
今回の内容を参考にしていただき、社会のためにも、従業員様の暮らしにも役立つ、よりよいコストダウンを計画してもらいたいと思います。